香取慎吾の成功に学ぶ売れるNFTマーケットプレイスの形
NFTマーケットプレイスの大手OpenSeaの8月の流通額が3,650億円になりましたね。2021年当初の予測では8月は300億円ということでしたが、10倍以上の結果となりました。
日本でも新しい地図とLINE BIMAXのNFTが1日で10000個が完売するニュースが有りました。
この結果からもNFTは現在、世界中から注目されています。
今回は新しい地図のNFTの事例より、これから出てくるNFTプラットフォームの形を予測してみようと思います。
新しい地図のNFTはなぜ1日で10000人が購入したのか?
9月6日18時より受付を開始したパラポーツ支援のためのチャリティ企画が1日で10,000人に達成したというニュースに激震が走りました
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1日で10,000人に達するのはNFTアート市場極めて異例のことだそうです。
なぜ、これほどまでの異例のスピードで10,000人達成したのでしょうか?
それは、新しい地図が市場に合わせてNFTを作ったということが言えると思います。
では、どのような仕組みがあったのかを見ていこうと思います。
香取慎吾のNFTはファンに購入しやすい形にしていた
今回のチャリティ企画は香取慎吾さんが書いた壁画をNFTにして、10,000人に購入して、収益金をパラスポーツに支援するというものでした。
NFTの価格は3,900円で、購入した人全員に同じ壁画のNFTアートが送られ、二次流通や転売はできないものです。
今回のNFTですが、ファンに購入しやすい形にしていたため、一気に10,000人集まったと思われます。
ファンに購入しやすい購入方法
購入しやすい形とは、価格帯と決済手段です。
価格は3,900円
購入方法は新しい地図のオンランショップでNFTの商品を購入
購入した人はLINE BIMAX上でNFTアートを受け取ることができるという手順でした
LINEのNFTを採用ということだったので、てっきりLINEの仮想通貨LINKで購入すると思っていました。
一見、遠回りのように見えますが、ファンにとっては普段購入している方法と同じため、すぐに10,000人に達成したのでしょう。
NFT=仮想通貨ではない
香取慎吾のチャリティ企画はNFTの価値観をぶち壊した事例とも言えます。
今までNFTというと、OpenSeaなどで代表されるNFTマーケットプレイスで公開し、仮想通貨で売買されると考えていました。
香取慎吾さんのNFTは、クレジットカード決済で購入できるということで、NFTアートの生成とユーザーへの送信にブロックチェーンを使っているというものです。
今後は、多様な決済手段が使えるNFTマーケットプレイスが出てくるでしょう。
NBA TOP SHOTは多様な決済手段を準備
ちなみに、多様な決済手段使ったNFTマーケットプレイスは存在します。
それは、NBA TOP SHOTです。
NBAプレイヤーの動画トレカのNFTです。
NBA TOP SHOTを詳しく見ると、NFTを購入する際、クレジットカード決済か仮想通貨を選ぶことができるという表記がありました。
Dapper on Flow is a custodial wallet with the ability to allow purchases with fiat currency via credit cards and cryptocurrency via your existing wallets.
Dapper on Flowは、クレジットカードを介したフィアット通貨と、既存のウォレットを介した暗号通貨での購入を可能にする機能を備えたカストディアン・ウォレットです。
出典元:NBA TOP SHOT
すでに一部のマーケットプレイスでは、決済手段を選ぶことができるNFTマーケットプレイスが存在するため、今後でてくるマーケットプレイスは同様のものが出てくるでしょう
NFT2.0の始まり
NFTマーケットプレイスはこれからが始まりです。
NFTアートは75億円で売れたという事例が、NFT1.0なら、今後の発展の形がNFT2.0となるでしょう。
NFT2.0は既存のマーケットプレイスだけではなく、自社のサイトで展開する仕組みが出てきて、仮想通貨を知らないユーザーでも手軽にNFTを購入できるでしょう
まとめ
NFTマーケットプレイスの形はドンドン変化してきています。大手のOpenSeaはそのまま残っていきますが、それ以外のマーケットプレイスは変化していかないと生き残れないですね。
独自のNFTマーケットプレイスをつくることができるもの一つの利点ですね
NFTはなぜ世界で注目されるのか
8月25日に決済世界大手のVISAがNFTアートを15万ドル(約1650万)で購入したというニュースがありました!
NFTというワードを最近目にしたり、聞くようになりましたね。NFTもブロックチェーン技術の一つです。今回はNFTに焦点を当てて、NFTの価値や今後のことを予測していこうと思います。
NFTとは
NFTとはNon-Fungible Tokenの略語で非代替性トークンと訳すことができます。非代替トークンとは、唯一無二のトークンという意味です。
このNFTは、ブロックチェーン技術を活用した偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータとなります。
従来のデジタルデータは複製や改ざんが容易にできるので、現物のもの、例えば宝石や金、絵画などと同様の資産価値があるとはみなされませんでした。
デジタルデータの問題点を解消したのが、NFTです。世界に一つしか無いデジタルデータなので、それだけの価値があるということで注目されています。
高値で取引されるNFT
世界の一つしか無いデジタルデータのNFTが昨今、高値で取引されています。
今年の3月には、twitterの共同創業者のジャック・ドーシーの世界初のツイートがNFT化され、約291万ドル(約3億円)で入札されています。また、アメリカのアーティストのデジタル作品のNFTが6900万ドル(約75億円)で入札されています。
デジタル作品がNFT化されることで、世界に一つしか無い作品に生まれ変わるため、現物と同様の資産価値があるとみなされてきています。
NFTが注目される理由
NFTが注目されているのは、これまで資産価値がないと思われていたものに価値をつけることができるからです。
日本でもLINEとヤフーが先駆けてNFTを導入する予定です。今年の冬には、ヤフオクでNFT化されたデジタル作品のオークションができるようになります。
今後はアイドル業界やスポーツ業界でもNFT化が進んでいくでしょう。
また、偽装不可という意味では、シャチハタが開発している印鑑データのNFT化も注目される技術の一つです。
テレワークが浸透している日本でネックになるのが、印鑑です。印鑑をデータ化することはできるのですが、デジタルデータになるとカンタンに偽装できるため、デジタル化できなかったのでしょう。
その課題を解決するのが、印鑑データのNFT化です。
NFTの浸透が広がってくると、デジタルでは対応できなかった書類も対応できるようになりそうですね。
今後は、一人ひとりの記録がNFT化する
もっと進んでいくと、一人ひとりの行動履歴もNFT化されるようになるのではないでしょうか?
Twitter共同創業者のジャック・ドーシーのように、インフルエンサーの投稿にも価値がつけられるようになります。
いまでも、個人の記録をコンテンツとして販売していますが、本当なのかという疑問も残る場合があるでしょう。
NFT化することで、世界に一つしか無い価値が与えられるため、堂々と販売することもできますね。
NFTでどういう価値を提供するか
NFT化が進んでいく中で、考えることは、どういう価値をユーザーに提供できるかということに尽きると思います。
誰に対して、どういう価値を提供できるか、他に真似できないものを提供することで、あなたの価値も上がってくるでしょう
ブロックチェーンのビジネス活用は浸透するのか?
ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産で注目を浴びているブロックチェーンのビジネス活用が広まりつつあります。しかし、自分たちの身の回りにブロックチェーンを使ったものがない、またはわかりにくいので浸透しているのかがわかりにくいですよね。
今回は、ブロックチェーンを活用したビジネスにはどのようなものがあるのか、どれくらいで浸透するのかを見ていこうと思います。
ブロックチェーン=暗号資産ではない
ブロックチェーンと聞くと、暗号資産(仮想通貨)がまっさきにイメージされますよね。仮想通貨で儲けた人や失敗した人たちがクローズアップしているので、悪いイメージが先行している感じがします。
ただ、暗号資産=ブロックチェーンではないことは覚えておいてください。ブロックチェーンの技術を活用して通貨を発行しているのが、暗号資産です。なので、暗号資産もブロックチェーン技術を活用した一つのビジネスと言えますね。
ブロックチェーンがビジネスに利用される理由
では、なぜブロックチェーンはビジネスに利用されるのでしょうか?それは、ブロックチェーンの特性に理由があります。
それは、データが暗号化されていることや不正されにくい特性があると言われています。
詳しい説明はこちらのブログを見てください。
今さら聞けない「ブロックチェーン」とは何か?~その基本的なメカニズムと進化の方向を探る | MUFG Innovation Hub
不正されにくい技術ということなので、セキュリティ面にはかなり強みがありますね。銀行の不正ログインや偽造を防ぐ事ができる可能性があるため、取り入れるところは出てくるでしょう。
本当に不正されないのか?という心配はあると思いますが、現時点では不正は起こっていないと言うことです。
ブロックチェーンの活用事例
最近、目にした事例が印鑑の偽装を防ぐため、ブロックチェーンの技術を使うというニュースです。
これは、シャチハタが印鑑をNFT化することにより、印鑑を持っている人と印鑑情報を結びつけ、固有の印鑑としての証明ができるというものです
デジタル化が進む中で、保証を明確にするためにブロックチェーンの技術が使われますね。
どれくらいでブロックチェーンは浸透するのか
では、どれくらいでブロックチェーンの技術は浸透していくのでしょうか。まだ、一部の人達だけしか使っていないと思われていますが、そう遠くない未来にブロックチェーンが使われるのが普通になってくるでしょう。
暗号資産の通貨で買い物ができるようになったり、個人の証明をNFT化することが当然になったりするのでしょうね。