NFTはなぜ世界で注目されるのか
8月25日に決済世界大手のVISAがNFTアートを15万ドル(約1650万)で購入したというニュースがありました!
NFTというワードを最近目にしたり、聞くようになりましたね。NFTもブロックチェーン技術の一つです。今回はNFTに焦点を当てて、NFTの価値や今後のことを予測していこうと思います。
NFTとは
NFTとはNon-Fungible Tokenの略語で非代替性トークンと訳すことができます。非代替トークンとは、唯一無二のトークンという意味です。
このNFTは、ブロックチェーン技術を活用した偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータとなります。
従来のデジタルデータは複製や改ざんが容易にできるので、現物のもの、例えば宝石や金、絵画などと同様の資産価値があるとはみなされませんでした。
デジタルデータの問題点を解消したのが、NFTです。世界に一つしか無いデジタルデータなので、それだけの価値があるということで注目されています。
高値で取引されるNFT
世界の一つしか無いデジタルデータのNFTが昨今、高値で取引されています。
今年の3月には、twitterの共同創業者のジャック・ドーシーの世界初のツイートがNFT化され、約291万ドル(約3億円)で入札されています。また、アメリカのアーティストのデジタル作品のNFTが6900万ドル(約75億円)で入札されています。
デジタル作品がNFT化されることで、世界に一つしか無い作品に生まれ変わるため、現物と同様の資産価値があるとみなされてきています。
NFTが注目される理由
NFTが注目されているのは、これまで資産価値がないと思われていたものに価値をつけることができるからです。
日本でもLINEとヤフーが先駆けてNFTを導入する予定です。今年の冬には、ヤフオクでNFT化されたデジタル作品のオークションができるようになります。
今後はアイドル業界やスポーツ業界でもNFT化が進んでいくでしょう。
また、偽装不可という意味では、シャチハタが開発している印鑑データのNFT化も注目される技術の一つです。
テレワークが浸透している日本でネックになるのが、印鑑です。印鑑をデータ化することはできるのですが、デジタルデータになるとカンタンに偽装できるため、デジタル化できなかったのでしょう。
その課題を解決するのが、印鑑データのNFT化です。
NFTの浸透が広がってくると、デジタルでは対応できなかった書類も対応できるようになりそうですね。
今後は、一人ひとりの記録がNFT化する
もっと進んでいくと、一人ひとりの行動履歴もNFT化されるようになるのではないでしょうか?
Twitter共同創業者のジャック・ドーシーのように、インフルエンサーの投稿にも価値がつけられるようになります。
いまでも、個人の記録をコンテンツとして販売していますが、本当なのかという疑問も残る場合があるでしょう。
NFT化することで、世界に一つしか無い価値が与えられるため、堂々と販売することもできますね。
NFTでどういう価値を提供するか
NFT化が進んでいく中で、考えることは、どういう価値をユーザーに提供できるかということに尽きると思います。
誰に対して、どういう価値を提供できるか、他に真似できないものを提供することで、あなたの価値も上がってくるでしょう